はじめに
このたびは、数あるツールの中から Zoho CRM をご検討いただき、誠にありがとうございます。私どもは特定の製品をお勧めすること自体が目的ではございません。今回ご提示している情報と HubSpot 様からのご提案をもとに、最終的に御社にとって最適なご判断をいただきたい と考えております。
そのうえで、今回 改めてのご提案として最もお伝えしたいのは、「Zoho CRM Professional」(※初回ご提案のエンタープライズプランから提案プランを変更) と「HubSpot Starter」の価格差 と機能差 を十分にご確認・ご比較いただいたうえでご判断いただきたい 、という点です。価格だけ・機能だけではなく、両面を併せてご覧いただくことで、御社にとって納得感のあるご選択につながると考えております。
以下に、その要点を整理してご説明いたします。
0 このご提案の3つのポイント
① CRM 月額の差(対 HubSpot Starter)
約 600円/人
Zoho Pro ¥2,760(7月〜約¥3,000)vs Starter ¥2,400
② メール配信(Zoho Campaigns)
¥3,420/月
組織単位=人数にかかわらず定額
③ 拡張できる幅
大きく違う
Pro は標準内包/Starter は上位移行が必要
1
CRM は Professional で。HubSpot Starter との月額差はわずか約600円/人
当初の Enterprise(¥4,800/U/月)から Professional(¥2,760/U/月)へ調整する方向 で進めます(この点は現状のままでOK)。2026年7月以降の値上げで Professional は約¥3,000/U/月 になる見込みです。HubSpot Starter(¥2,400/U/月)と比べても、差は 約600円/人・月 に収まります。
2
メール配信は「組織単位」で月額 ¥3,420 ― 人数にかかわらず定額
Pardot 代替の Zoho Campaigns(7,000件)は、利用人数にかかわらず1社あたり月額 ¥3,420 の定額 です(ユーザー数で掛け算されません)。一方 HubSpot はシート課金(人数比例)+マーケティングコンタクトのブロック追加課金で、人数・配信先が増えるほど費用が上がる 構造です。
3
同じ価格帯でも「拡張できる幅」が全く違う ― ここが最大の差
Zoho Professional には
カスタムオブジェクト・ワークフロー・カスタムレポート が標準で含まれます。HubSpot は
Starter ではこれらが使えず 、使おうとすると Professional/Enterprise への
上位プラン移行が必要=価格が大きく跳ね上がる 可能性があります。
CRM の月額差は
約600円/人 にすぎませんが、
「今後 機能を拡張したくなったときに広げられる幅」は全く異なります 。
💡 カスタムオブジェクト・ワークフロー・カスタムレポートは、当社クライアントの8〜9割以上が利用 している定番カスタマイズです。現状は利用の想定がなくても、業務に乗せて運用を始めた後に「フィットカスタマイズ」のニーズとして出てきやすい もの。最初から内包する Zoho Professional なら、その時点で上位プランに乗り換える必要がありません。
あわせて、v1.0(5/14)からの調整点
メール配信を 2,500件 → 7,000件 (HubSpot見積と条件を統一)/売上データ連携(FLAM)の要否を A・B 2案 で提示/HubSpot とは機能・構造の違い でご説明/補助金は最適ツール選定を最優先 (二次 6/15、間に合わなくても三次可)
1 プラン変更:Enterprise → Professional
当初(v1.0/5月14日)のご提案では、最も導入実績の多い Enterprise プラン でお見積りしておりました。今回 改めて貴社の現行構成(リード/取引先/取引先責任者/商談/活動+カスタムオブジェクト2種〈売上含む〉)を精査したところ、ひとつ下の Professional プランで充足できる と判断し、コストダウンをご提案するものです。
プラン 単価 6ユーザー年額(税抜)
Zoho CRM Enterprise(v1.0) ¥4,800/U/月 345,600円
Zoho CRM Professional(v2.0) ¥2,760/U/月 198,720円
Professional で利用可:カスタムオブジェクト(最大25)/ワークフロールール(80)/カスタムレポート(最大100)。Salesforce Enterprise 比で月額単価 約4割の圧縮 。
⚠ 2026年7月以降の値上げ予定
Zoho 各製品は 2026年7月頃に約10〜15% の値上げ が予定されています。Professional は改定後 約 ¥3,000〜3,200/U/月 (6ユーザー年額 約 219,000〜229,000円)になる見込みです。値上げ後も Salesforce・HubSpot 比のコスト優位は維持されます(値上げ率・時期・対象は Zoho 本体の正式公表で確定)。
⚠ 要件定義で要確認:カスタム関数(Deluge)
Zoho では 自作のカスタム関数(Deluge)は Enterprise 以上 で提供されます(Professional は拡張機能経由での実行のみ)。
・標準のワークフロールールで足りる範囲 → Professional で充足
・独自ロジックのカスタムコードが必要 → Enterprise が必要
必要な自動化の内容を7月前半の要件定義で確認し、最終プランを判断します。
2 メール配信(Pardot 代替):7,000件で再算定
連絡先数 月額 年額(税抜) 課金単位
2,500件(v1.0) ¥1,530 18,360円 組織単位
7,000件(v2.0) ¥3,420 41,040円 組織単位(人数に非依存)
課金の考え方が HubSpot と異なる
Zoho Campaigns は1組織あたりの料金 で利用人数に掛け算されません(御社1社で月額 ¥3,420)。HubSpot はシート単価(人数比例)+マーケコンタクトのブロック追加課金 です。
3 HubSpot とのご比較(機能・構造の観点)
価格そのものは HubSpot パートナー様の正式見積もりでご確認ください。当社からは「機能・課金構造の違い」を整理します。CRM(営業)とメール配信(マーケ)は課金の仕組みが別 なので、分けてご確認ください。
3-1. 料金の「単位」 ― CRM とメール配信を分けて見る
領域 Zoho HubSpot
CRM(営業ライセンス)
ユーザー課金 ¥2,760/U/月 ×人数(7月〜約¥3,000)=人数に比例
ユーザー(シート)課金 ¥2,400/U/月 ×人数(Starter)。Pro以上は最低シート数の縛りあり
メール配信(マーケ)
組織単位 ¥3,420/月(7,000件)=人数に非依存 (1社あたり定額)
シート課金 + マーケコンタクトのブロック追加課金 (件数で増える)
ここがポイント
CRM 本体は両社ともユーザー課金(人数に比例) で、ここは大きく変わりません。差が出るのはメール配信 で、Zoho は組織単位の定額(人数に非依存) 、HubSpot はシート課金+件数に応じた追加課金 。人数が増えるほど・配信先が増えるほど、この差が効いてきます。
3-2. 機能の違い ― CRM 側でできること
機能(CRM) Zoho(Professional) HubSpot(Starter)
カスタムオブジェクト(売上等) 利用可 最大25不可 → Enterprise必須 Proでも不可
ワークフロー(自動化) 利用可 80ルール不可 → Professional必須 Starterは簡易のみ
カスタム関数(Deluge) 標準WFは可 自作関数はEnterprise不可 Enterprise領域
カスタムレポート 利用可 最大100不可 → Professional必須
出典:HubSpot KB(カスタムオブジェクト=Enterprise) /HubSpot KB(ワークフロー=Pro以上) /Zoho 機能比較 (2026年6月時点)
これらは「ほぼ必ず使う」定番カスタマイズです
カスタムオブジェクト・ワークフロー・カスタムレポートは、当社クライアントの約9割が利用 しているカスタマイズです。現状は利用の想定がなくても、運用を始めた後に「やはり使いたい」となる蓋然性が非常に高い もの。Zoho Professional はこれらを最初から内包しているため、その時点で上位プランへ乗り換える必要がありません。
3-3. HubSpot Starter → Professional に上げるときの「料金変動」にご注意
⚠ Starter で安く始めても、機能拡張で Professional へ上げると月額が大きく跳ね上がる
HubSpot は Starter から Professional へ上げると、次の3つが重なって
月額が一気に数倍規模 に変動します。
最低シート数の縛り :必要人数ぶんだけでなく、規定の最低シート数をまとめて契約する必要がある
シート単価そのものが大幅に上昇 :Starter 比で1シートあたりの単価が跳ね上がる
そのうえで「カスタムオブジェクト/ワークフロー/カスタムレポート」のいずれか1つ でも必要になれば上位移行が必須(カスタムオブジェクトは Professional でも不可で Enterprise が必要 )
→ つまり
「最初の1機能を足したい」だけで、Starter とはケタの違う月額 になり得ます。正式な金額は HubSpot パートナー様の見積もりでご確認ください。
一方 Zoho は刻みが小さく、予測しやすい
Zoho は 2〜3ライセンス単位で段階的に拡張 でき、最低シート数の縛りもありません。そもそもカスタムオブジェクト・ワークフロー・カスタムレポートは Professional に最初から含まれる ため、これらを理由に上位プランへ上げる必要が生じにくい構造です。
💡 少しでも拡張の可能性があるなら、最初からこれらを内包する Zoho Professional が合理的です(独自カスタム関数まで必要なら Zoho Enterprise)。HubSpot Starter のままで済むのは、上記カスタマイズを「将来も使わない」と言い切れる場合に限られます。
4 売上データ連携(FLAM)の扱い ― 2案
「売上の CRM 連携は不要かも」とのお話を受け、社内(山本様)で再確認中。要否で初期費用が変わるため2案でご提示します。
案A:FLAM 売上連携あり (v1.0踏襲)
初期 約 2,186,625円
売上カスタムオブジェクトあり(CRM内管理)
FLAM → CRM 日次連携(Dataprep)あり
Dataprep ライセンス 約57,600円/年
HubSpot Starter では実現不可(CO非対応)
案B:FLAM 売上連携なし (簡素化)
初期 約 1,551,375円 −約64万
CRM では売上を保持しない
Dataprep 連携・ライセンス 不要
CRM 構築をカスタムオブジェクト1種に削減
PM費を 2ヶ月 に短縮(工程が短い)
機能拡張時に上位移行の可能性
【要確認】 どちらで進めるか社内ご確認の結果をお知らせください(売上をカスタムオブジェクトで持つなら Zoho 一択/HubSpot Starter では不可)。
5 費用まとめ(税抜)
ライセンス費用(年額・現単価ベース)
項目 単価 年額
Zoho CRM Professional ¥2,760/U/月 × 6U 198,720円
Zoho Campaigns(7,000件) ¥3,420/月(組織) 41,040円
合計(案B:連携なし) — 約 239,760円/年
+ Zoho Dataprep(案A選択時) ¥4,800/月 +57,600円
合計(案A:連携あり) — 約 297,360円/年
現行 約360万円/年(SF+Pardot+Premier)→ 約24〜30万円/年。年額で約9割の削減。
※ 2026年7月以降に Zoho が約10〜15% 値上げの予定(§1参照)。値上げ後(CRM 約¥3,000〜3,200/U/月)でも対 Salesforce/HubSpot のコスト優位は維持される見込み。
初期費用(概算)
区分 案A(連携あり) 案B(連携なし)
① 要件定義/設計 300,000 300,000
② Zoho CRM 構築 650,000 520,000
③ Zoho Campaigns 構築 130,000 130,000
④ データ移行 227,500 227,500
⑤ データ連携(Dataprep/FLAM) 325,000 0
⑥ プロジェクト管理費(A:3ヶ月/B:2ヶ月) 450,000 300,000
⑦ ドキュメント納品整備(5%) 104,125 73,875
合計 約 2,186,625 約 1,551,375
※ 概算。最終費用は7月前半の要件定義工程で確定。案B(FLAM連携なし)は工程が短いためプロジェクト管理費を2ヶ月(¥300,000)に短縮 。案Aも要件次第で短縮の余地あり。
6 IT 導入補助金(優先度見直し)
山本様のご意向(「もらえれば嬉しいが、最適なツール選定が最優先」)を踏まえ、補助金ありきでスケジュールを縛らない方針に見直しました。
二次公募締切:2026年6月15日 。申請する場合は来週中に申請・6/15 提出完了が必要。
間に合わなくても三次締切 でのエントリーも可能(補足的にご検討)。
申請時は gBizID プライム (カード郵送後2〜3週間)の早期着手が必須。
Zoho CRM は当社の登録ツール済み・導入初期役務も補助対象 にできる見込み(補助率1/2・役務上限200万円)。
7 次のアクション
〜6/8(月) 本ご提案(Professional+7,000件+A/B案)をご確認 / サエラ様
6月中 売上データ連携(FLAM)の要否 を社内確定(案A/案B) / サエラ様(山本様)
6/9 週 HubSpot パートナー様の正式見積もりとの比較(当社資料を併用) / サエラ様
二次締切前 補助金エントリーの是非判断(する場合 gBizID 最優先) / サエラ様・当社
6月中 Salesforce 契約満了日の正確な確認 / サエラ様
要件定義後 v2.0 正式見積もりの発行 / 当社
株式会社etika(Zoho 認定パートナー)/ ご提案 v2.0(2026年6月5日)/ 担当:宮村